松本霊士の戦場まんがシリーズ「スタンレーの魔女」収録の「パイロットハンター」より。
これを読んだのは小学校高学年から中学生ぐらいのときだったと思うが、当時この
「おれにはこれしかないんだ!だから、これがいちばんいいんだ!!」
という台詞の意味がまったくわからなかった。
理屈がおかしいと思ったし、作者はストーリー展開に窮するあまり適当な台詞を吐かせてるに決まってる、と考えた。すごく変だ、という意味で長く記憶に残っていた。が、最近ちょっとこの台詞の意味がわかった気がする。中東の春とか、東北被災地の復旧・復興とか。
人は戦わなきゃいけないときがある。
そして戦うときには、ないよりましなぐらいのみすぼらしい武器であっても、それを手にして立ち上がる。違うよ、これは負け戦に対する理解と自らの置かれた状況の齟齬に起因する「狂気」を銃に託して描いているのであって、もっと俯瞰してみれば、戦争の狂気、兵器の狂気、そしてそれを一兵士ではどうにもできないという狂った状態を示す名台詞だよ。僕はそう思ってるけど。